ファスティング後の回復食にバナナは良くない?バナナが回復食に向かない理由とは
ファスティング後に食べる回復食はとても重要です。栄養価の高いバナナは、回復食に適していると思われることが多いようですが、実は良くないと言われています。今回は、バナナが回復食に向かない理由を解説します。
そもそも回復食の役割とは
断食は、普段酷使している臓器を休めるために行います。休ませた胃腸にいきなり脂っこいものや、消化の悪いものを食べると負担がかかります。また、この状態で暴飲暴食をしてしまうとリバウンドしてしまいます。
リバウンドしないためにも胃腸に負担の少ない回復食を食べましょう。回復食には、「まごわやさしい」と呼ばれる食事を取りましょう。「まごわやさしい」とは健康な食生活に役立つ、和の食材の頭文字を覚えやすく語呂合わせにしたものです。
・(ま)豆
・(ご)胡麻
・(わ)わかめ
・(や)野菜
・(さ)魚
・(し)しいたけ
・(い)いも
ファスティング後は、「まごわやさしい」を取り入れた料理を食べることで徐々に体を慣らして行きましょう。「まごわやさしい」の食材を使ったレシピはこちらをご覧ください。
バナナはファスティング直後の回復食には向いていない
回復食として、栄養価の高いバナナを取り入れたい人もいるかもしれません。しかし、バナナはファスティング直後の回復食に向かない理由が2つあります。
1.バナナには体を冷やす効果がある
バナナには、カリウムが多く含まれていて、体を冷やす効果があります。体に何も入っていない状態で、バナナが体にいきなり入ると内臓を冷やしてしまい、内臓の働きを鈍くしてしまいます。体が冷えると代謝も悪くなり、ファスティングの効果が半減してしまう恐れもあります。これはバナナだけではなく、マンゴーやキウイフルーツ、パイナップルなどの南国の果物には、体を冷やす効果があります。
2.バナナには糖質が多い
バナナは、意外にも糖質が多い果実です。糖質の多いバナナは、消化吸収されるまでに時間がかかってしまいます。
【糖質の例】
ご飯(100g):36.8g
バナナ(100g):22.5g
ファスティングでせっかく休ませた胃に対して、バナナを食べてしまうと胃をフル活動させてしまうことになります。回復食期間中にいかに消化のいいものを食べるかということが、ファスティングを成功させるポイントです。
そのため消化に時間がかかってしまうバナナは回復食には向きません。ファスティング直後の回復食としては、「野菜・海藻・発酵食品」を中心に食べるのが良いです。
ファスティング後の3日目以降にはバナナもOK
ファスティング直後には向いていませんが、回復食3日目以降であれば問題ありません。ファスティング後の3日以降になると、徐々に本来の食事に戻して行くことができます。その場合には、バナナは栄養価も高いので体にとっても有用です。
ファスティング直後以外であれば、バナナはとても良い食べ物です。食べるタイミングのみ気をつけましょう。回復食を用意するのが面倒という方は、食事宅配サービスで取り寄せてみてはいかがでしょうか。